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低年齢の子どもの場合は、信頼感を持っていない見知らぬ人からの叱責は、大人に対する恐怖感とおびえを植えつけ、ひいては社会全体に不信感と反抗心を持つ子どもに育つ怖さがあるからです。
子どもの親和性のしつけは、少々難しい面があると気づいてください。
相手に対しての信頼感がなければ、しばしば逆効果になることがあります。
その子どもの将来に責任を持っていない人には、このしつけは到底無理と覚えていてください。
友だちやグループとのよい関係づくり子どもの社会生活は、はじめはお母さんやお父さん、また兄弟などとの家族関係から始まります。
ついで友だち仲間や知り合いと広がっていきます。
このとき、親和性のしつけが必要となっていきます。
「うちの子は、友だちづくりが下手で困ります」とよく相談があります。
このような場合、話を聞くと、やっぱりこのお母さん自身も友だちづくりがうまくいかないといいます。
お母さん自身の親和力が不足していたのですね。
親和力は、「まず自分自身の自信をつけることから」とまえに述べましたが、大人の場合は、それはしつけではありませんからグなんでもいいのです。
振り返って考えてみましょう。
簡単にいえば、必ず人は、それぞれに違った面があります。
べつにいいか悪いかではなく変わったところでもいいのです。
髪の形が変わっているでもいいし、肌がピカピカして健康的だ、でもいい。
自分自身の違う面を発見して、自分に惚れることから始めましょう。
自己愛のすすめです。
うぬぼれは悪いことだ、なんて変な風潮に惑わされどれほど多くのお母さんが、自信喪失や自己嫌悪に追い込まれていることでしょうか。
自分を愛することができなくて子どもを愛することなどできません。
堂々と自分自身を愛しましょう。
親和力の大きさは、この自己愛の大きさと正比例すると思いましょう。
自信が強くなれば、親和力も大きくなります。
自慢さえしなければいいわけです。
自己主張として内に持っていればいいということ。
親和のしつけのコツの一つとして子どもにもこれを伝えます。
また、自己主張は簡単に曲げたり捨てたりしないようにとも伝えましょう。
グ自我主張。
と勘違いして捨てたりする子どもは、かえって友だちを失うことがあるからです。
自己主張は大いに、自我主張はできるだけ少なくするのが、親和のしつけの大事な面ですから、子どもに伝えるときくれぐれも間違えないようにしてください。
子どもも二、三歳になると、だれでも自己主張と自我主張を繰り返しだします。
食べ物の好き嫌いから着るものまで、ああだ、こうだといいだすものです。
そのとき、お母さんはしっかり子どもの言い分の中から、自我か自己主張か見分けなくてはなりません。
幼児でも自我は、欲と計算がその本音にありますから、それで判断します。
その要求で本人がモノを得する(自我主張) のか、モノを欲しがっていない(自己主張) のかで分かるものです。
その子の性格や感性での自己主張でしたら、個性としてできるだけ聞いてあげればいいのです。
また、モノへの欲求はわがままという自我主張が多いので、できるだけ聞かないほうがいいのです。
しかし、の欲求不満もあるので、それを満たすことも見逃さないようにしましょう。
赤ちゃんがおなかもすいていなくて、おむつも濡れていないのに、グズグズむずかるときがあります。
ママに甘えて抱いてほしいというおねだりですね。
これは寂しいという自己主張ですからできるだけ受け入れてあげましょう。
このことは、幼児や小学生になっても、しょっちゅうか、ときどきはあるはずです。
お母さんが寝ているふとんの中に、するする潜り込んできたりすることがありますね。
なにか心寂しい思いをしたのです。
これなど、しばらくそのままにしていたら満足して寝ます。
甘やかしにはなりません。
自我主張ではないからです。
幼児が友だちと遊んでいるとき、おもちゃの取り合いなどがあります。
子どもが好きな自動車を、友だちが貸してという場合、「好きな自動車だろうけど、しばらく貸してあげたら」というのが、自我を抑えるしつけです。
でも、友だちがその自動車を自分のものにしたいというのなら「あげなくてもいいよ」というしつけが、子どもの自己主張を守ってあげることにもなるのです。
小学校や中学校のいじめ問題や校内暴力、授業崩壊など、すべての集団生活の不調は、幼児期に親和のしつけの不足から、子どもたちの親和力を育てられなかったことに原因があります。
基礎工事が手抜きだったら建物は建たないのです。
あとあと学習や練習、訓練で学ぶ行儀作法とか整理整頓などの分野と、このような幼児期のしつけの領域との混同が、どれほど多くのお母さんや子どもたちを悩ましていることでしょうか。
一日も早く気づいてほしいと願っています。
山と体と知能のバランスを整える「私の赤ちゃん、こんにちは」。
暖くて穏やかなお母さんのおなかの中で過ごしてきた赤ちゃんが生まれました。
喜びをかみしめ添い寝をしながら、赤ちゃんにほほずりして話しかけます。
かわいくてたまりませんね。
お母さんが、指で赤ちゃんの小さな手に触れると、しっかりと・力強く握ったりします。
実はこのときの赤ちゃんは、多くの不安でいっぱいなのです。
安心できるお母さんの中からこの世界に押し出されてきたわけですから。
生まれて初めて聞く、お母さんのやさしい声の話しかけ。
これが親和のしつけのはじまりです。
赤ちゃんには初めての世界がどんなものかよく分かりません。
怖い感じもしていでもお母さんとのやさしい触れ合いでホッとしました。
この世界もなかなかいいじゃないか」と赤ちゃんは思ったことでしょう。
このような触れ合いが親和のしつけで大切なのです。
人と人の触れ合いのはじまりは、お母さんと赤ちゃんの出会いからです。
あとあと、人やまわりのものに信頼感を持って育つか、また、不信感を持って育つかは、お母さんの親和力の大きさの加減ともいえるのです。
よく知られていますが、私たちの命は三つの領域の組み合わせでつくられています。
心と体と社会性の分野です。
でも知能優先の考え方に支配されると、他のことは忘れてしまうようです。
たまには出発点に帰ってみましょう。
はじめ一個の受精卵が着床して細胞の分裂増殖が始まります。
このとき細胞は記憶された設計図に従って、それぞれが所定の役割を果たします。
形質の遺伝ですね。
大事なのは、各細胞は持ってきた記憶と感性と性質を伝えながら増殖しているということです。
一つの細胞の意思はすべての細胞に伝えられるのです。
よい記憶の意思も、嫌な記憶の意思もです。
出生時にはその細胞群は約六O兆近くまで増殖し個性体として誕生します。
人の細胞の寿命は約三年ですから、誕生後三歳になるとまた新しい細胞群と入れ替わるわけです。
問題はこの入れ替わりの時期のことです。
「うーん、子どもは三歳、六歳、九歳、一二歳・・・・と成長、変化していくのですが、古い細胞は新しい細胞に命のすべてを引き継ぐと、あとは自壊してたんぱく質となってまわりに吸収されていきます。
それだけに引き継ぎの中身をよりよくし、悪循環を絶つことが重要なのです。
この三年周期循環説は、これからの精神物理学の世界でも、細胞生理学の分野でも、さらに検証されるテーマだと思います。
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